ISO審査機関情報

日本能率協会審査登録センター、ISO有効活用組織を表彰

4月15日、ISOの審査機関である一般社団法人日本能率協会審査登録センター(JMAQA)は、今年度の「MAQAAWARDS2022」の受賞組織を決定したことを発表した。

 

JMAQA AWARDSとは、JMAQAで審査登録している組織を対象とした、ISOを上手く活用し成長している組織の取り組みを
称える表彰制度で、今回で5回目となる。

 

・日本能率協会審査登録センター

JQA、「JQA審査アカデミー」を設立

3月15日、一般財団法人日本品質保証機構(理事長:小林憲明)は、審査実務やISO9001規格、審査の具体的な技法等が学べる「JQA審査アカデミー」を設立したことを発表した。

 

「JQA審査アカデミー」設立の経緯としては、多くの人に審査員という仕事を将来のキャリア候補に入れてもらうことを
目的に設立したという。

 

具体的な実施日程は、今年7月から12月まで、毎月1回、計6回の講義を実施し、現役審査員と交流する機会もあるという。

 

JQA審査アカデミー

JAB、新型コロナウイルス感染症拡大における審査対応の情報を公表

4月20日、公益財団法人日本適合性認定協会(JAB)は、IAF(国際認定フォーラム) から発表された方針で、審査機関が行う認証審査は、文書や記録の確認(オフサイトレビュー)、ICTを利用した遠隔審査(リモート審査)等の代替方法で実施ができること、サーベイランスや再認証審査の延期、及び認証期限の延長 (現時点では最大6か月まで) が認められていることを発表した。

 

具体的な認証審査実施や認証期限の延長等についての詳細、認証期限延長の証明等の発行については、各審査機関が個別に定めているので、認証発行を受けている審査機関に問い合わせることが必要である。

 

・公益財団法人日本適合性認定協会(JAB)

不正をした組織の認証をした審査機関

公益財団法人 日本適合性認定協会(JAB)は、適宜、品質データ改ざんなどの不適切行為報道に関連する認証について、以下のWEBサイトにて公表しています。

 

・品質データ改ざんなどの不適切行為報道に関連する認証について

 

JABでは、当該企業の認証を行った審査機関が、認証を行う能力をもつかを確認することを述べています。

インターテック、ISO9001・ISO14001認証組織合算件数で国内1位

3月13日、ISOの審査機関である、インターテック・サーティフィケーション株式会社は、ISO9001 品質マネジメントシステム
(QMS)とISO14001 環境マネジメントシステム(EMS)の認証組織合算件数において、日本にあるISOの審査機関の中で国内1位となったことを発表した。

 

・インターテック・サーティフィケーション株式会社

エイエスアール、JAB認定返上

エイエスアール株式会社(ASR)は、ISO9001およびISO14001における認定機関を、公益財団法人日本適合性認定協会(JAB)と米国適合性認定機関(ANAB)から、ANABのみに統一することを発表した。

ASRは、将来の海外での認証活動も視野に入れていることから、世界的に高い知名度と信用力を有しているANABに統一するという。

 

JAB認定については、2020年8月31日付で終了となる予定だという。

 

・エイエスアール公表サイト

インターテック、ISO9001認証組織件数首位

インターテック・サーティフィケーション株式会社(以下インターテック)は、日本適合性認定協会(JAB)が公表している、2019年3月末時点のISO審査機関が組織に対して与えるISO9001認証件数において、インターテックが6,484件に達し、首位になったことを公表した。

 

長年、首位は一般財団法人日本品質保証機構(JQA)だった。

 

・インターテック公表サイト

 

ちなみに、インターテックは、ISO9001及びISO14001 における認定機関において、JAB/UKASからUKASのみの認定として統一することを発表した。(JAB認定返上)

 

・インターテック公表サイト

ロイド、JISQ9100のJAB認定取消し

2018年8月29日、公益財団法人 日本適合性認定協会(JAB)は、審査機関であるロイド レジスター クオリティ アシュアランスリミテッド(LRQA) の航空宇宙品質マネジメントシステム(JIS Q 9100)認定をあらためて、取り消すことを発表しました。

 

これは、JABがLRQAから認定取消しの処分に対する異議申立てを受けていましたが、その判定は、有効だったことを受けて、今回、JABはあらためて発表しました。

 

これによって、LRQAは、JAB認定の航空宇宙品質マネジメントシステム(JIS Q 9100)の審査ができなくなります。

 

取り消しの理由は、報告書をチェックする工程が省略された等の審査体制に問題があり、それに対する一部是正処置が十分に行われなかったことによるといいます。

 

この問題に関して、朝日新聞は、2018年7月23日の朝刊一面トップでその情報を報じています。

 

・JAB公表サイト
・LRQA公表サイト

ISO審査機関選定のポイント

順位

ISO9001

ISO14001

ISO27001

1

日本品質保証機構

日本品質保証機構

BSI

2

インターテック・サーティフィケーション

インターテック・サーティフィケーション

日本品質保証機構

3

エイエスアール

日本環境認証機構

日科技連

4

日本検査キューエイ

日本検査キューエイ

日本検査キューエイ

5

MSA

エイエスアール

インターテック・サーティフィケーション

※2015年6月末における審査機関別取得件数上位5機関、JAB調べ

ISOの審査機関はどこを選んだらよいか?

こんな質問をよくされます。

日本適合性認定協会(JAB)の調べによると、ISOの審査機関は、59機関あります。

審査機関によって、審査の考え方、審査員の質、審査料金等、たいぶ異なっているのが現状です。

特に最近、審査料金の違いが大きいようですが、審査料金が安いというところは、なぜ安いのかの理由を聞くことです。

そんな中で、自社にあった審査機関を選ぶにあたって、大事なことは、

「自分たちの会社は、ISOをどう使うのか」

ということをしっかり明確にすることです。

たとえば、自分たちの会社では、ISOを改善のツールとしてしっかり活用したい、というのであれば、自社にあった的確な指摘をしてくれる審査機関がよいのでしょうし、あまりそういったことをISOには、期待していない、というのであれば、できるだけ費用が安く、簡単な審査機関がよいのでしょう。

審査機関を選ぶ際の参考データをして以下のものが参考になりますが、認証件数が多いところがよいというわけではありません。
ただ、あまり認証件数が少ないところは、今後、事業継続に支障が出て来て、審査業務をやめるという可能性があるので、注意が必要です。

具体的な審査機関選定のポイントですが、まずは、審査機関に、審査の考え方、審査員の質(教育体制)、審査料金等、を直接聞いてみることです。

審査機関によっては、営業熱心なところがありますが、そのような審査機関は、高額な歩合給で営業マンを雇っているところもあるので、都合の良さそうな話には注意が必要です。

営業マンが実際に審査をするのではないのですから、できれば、審査業務担当者にも話を聞くとよいと思います。

ご相談希望の場合は、お問い合わせフォームより、「ISO審査機関相談希望」と明記ください。